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2017年11月 1日 (水)

急増する梅毒患者 = 4.568人 2017年10月31日

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※- 急増する梅毒患者 = 4.568人 2017年10月31日

梅毒患者、現行統計で年間過去最多の=4.568人

10月31日、NHK website-:性感染症の梅毒について、ことし全国の医療機関から報告された患者の数は今月22日までに=4.568人と、現在の統計を取り始めた平成11年以来、年間の患者数として最も多くなりました。

専門の医師は「不特定多数との性交渉を避け、不安に思ったら医療機関を受診してほしい」と呼びかけています。

梅毒は細菌による感染症で、性的な接触などによって感染して発疹などの症状が出て、放置すると血管が破裂する原因になるほか、妊娠中の母親が感染すると子どもに重い障害がおきるおそれがあります。

国立感染症研究所によりますと、ことしに入って今月22日までに全国の医療機関から報告された梅毒の患者数は=4.568人と、現在の方法で統計を取り始めた平成11年以降の19年間で、年間の患者数として最も多くなりました。

都道府県別にみると
東京都が1423人
大阪府が= 624人、
愛知県が= 277人、
神奈川県= 258人などとなっています。

去年の同じ時期と比べて患者数が大幅に増えた都道府県もあり、岡山県では去年より=4.3倍の135人、広島県では=2.9倍の109人などとなっています。

梅毒の年間の患者数は昭和20年代には=20万人程度とされていましたが、抗生物質の普及とともに減少傾向を示し、平成9年には=500人程度になりましたが、6年ほど前から(2011年)再び増加に転じています

梅毒の診療を長く続けているプライベートケアクリニック東京の尾上泰彦医師は「風俗産業に関わる人で増加し、最近では一般の若い女性や主婦でも増えている。

梅毒は感染の初期は症状に気付きにくい特徴があり、不特定多数との性交渉を避けるとともに、不安に思ったら医療機関を受診してほしい」と話しています。

< 梅毒 初期は発熱や痛みなく >

梅毒は主に性的な接触で感染する細菌性の感染症です。

感染してから 3週間 から 6週間 の初期には、はっきりした症状が現れない潜伏期間があります。

その後、梅毒の原因となる菌が侵入したところに潰瘍ができたり、リンパ腺が腫れたりしますが、発熱や痛みがないのが特徴です。

これらの初期症状は治療をしなくてもしばらくするとなくなってしまいます。

感染から 3か月程度 たつと、全身や手のひら、それに足の裏などに「バラ疹」と呼ばれる 赤い発疹 がでるほか、発熱 体のだるさを 感じるなどの症状が出ますが、ほかの皮膚病と区別しにくいうえ、多くの場合、時間がたつとこうした症状も治まってしまいます。

そして感染から 2年 から 10年程度 が経過すると体に大きな腫瘍ができたり、血管の大動脈が破裂したりするほか、神経がまひして体が思うように動かなくなるケースもあるということです。

治療法がなかった戦前は体中に大きな潰瘍ができたり、死亡したりするケースもありましたが、抗生物質ペニシリンが開発された結果、治すことができるようになり、死亡する例はほぼなくなりました。

しかし、症状が出ていない時期でも性的な接触でほかの人に感染させる可能性があり、多数の人と性的な関係を持つことで感染を拡大させることが懸念されています。

また、妊娠中の女性が感染するとおなかの中の胎児にも感染し、生まれた赤ちゃんに重い障害が残るケースもあります。

感染を防ぐためには不特定多数の人と性的な接触をしないほか、感染していないか定期的に検査を受けること、それにコンドームを正しく使うなどして予防することが大切だとされています。

性感染症を長く診療してきた東京・新宿区にあるプライベートケアクリニック東京の尾上泰彦医師は「症状が出てもしばらくしたらなくなったり、全く症状がなかったりと、梅毒は自分で気付きにくいのが特徴だ。

これまで患者が少なかったため梅毒を診断したことがない医師もいるので、不安なことがあれば、なるべく経験が豊富な専門の医師にかかってほしい」と話しています。

< 患者数 平成23年ころから再び増加 >

梅毒は、国内では昭和20年代に=20万人を超える患者がいたとされ、症状が進行して死亡するケースも少なくありませんでした。

しかしその後、抗生物質が普及して薬で治るようになると患者数は減少傾向になり、平成9年には年間の患者数が=500人を下回ったとされてきました。

こうした状況は10年以上続きましたが、平成23年ころから再び増加に転じ年間の患者の報告数は平成25年に=1.228人と1.000人を超え、おととしには=2.690人となり、去年は=4.559人と増えていました。

ことしも増加傾向が続いていて、今月22日までに4.568人と、すでに去年1年間の患者数を上回り、平成11年に現在の方法で統計を取り始めてから最も多くなりました。

プライベートケアクリニック東京の尾上泰彦医師によりますと「患者の絶対数は男性が多いが、若い女性の患者も増えている。

性風俗産業の従事者が多いが風俗店の利用者を通じ、性風俗産業と関係の無い一般の人にまで感染が広がるケースもあり、自分は無関係と思わず予防をしてほしい」と話しています。

< 夫から感染 「まさか自分が」 >

東京都内に住む50代の会社員の女性は、先月ごろから微熱とだるさを感じるようになったといいます。

かぜかと思い医療機関を受診しましたが、処方された薬を飲んでも症状は改善しなかったということです。

そのうち全身に赤色の発疹が突然現れ、不思議に思っていたところ、長期の出張をしている夫から「梅毒と診断された」と告げられました。

そして、性感染症の専門医院で検査を受けたところ梅毒に感染していることがわかりました。
赤い発疹は、感染から2か月くらいで現れる梅毒特有の症状でした。

この女性は「性感染症については一通りの知識があったが、梅毒は昔の病気だと思っていてまさか自分がかかるとは想像もしていなかった。

体調にも気を使っていたのに2か月も気がつかなかったのが信じられない」と診断を受けた当時のことを話しました。

この女性が夫に事情を問いただしたところ、数か月前、夫が性的なサービスを提供する風俗店を利用し、そこで感染した可能性が高いことがわかりました。

女性は、「自分には一生関係がないと思っていた性感染症になったのは本当にショックで、まだ心の整理がつかない。

自分のように梅毒とは関係がないと思っている人も、知らないうちに感染する危険があることを多くの人に知ってもらい、これ以上感染する人が増えないようにしてほしい」と訴えていました。

女性は抗生物質を服用する治療をおよそ1週間前から行っていて、あと7週間程度薬を飲めば治る見込みです。

治療にあたったプライベートケアクリニック東京の尾上泰彦医師は「責任ある行動をとらないと梅毒をはじめとした性感染症を広げてしまうことがある。

信頼している相手でも感染予防をすることが大事で、交際を始める時や結婚する時、あるいは妊娠を考えている時など、節目節目でお互いが性感染症の検査をして安心して関係性を進められるように『節目検診』をすることも勧めたい」と話しています

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抗生物質は素人判断は禁物!
病原菌が検出されなくなるまで、薬を続ける必要がある(途中で薬を止めると再発した際に効かない場合がある)

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