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2017年7月13日 (木)

『 ヒアリ 』に刺された経験者! 2017年07月12日

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※- 『 ヒアリ 』に刺された経験者! 2017年07月12日

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強い毒を持つ南米原産の「ヒアリ」が、神戸港で国内で初めて確認されてからおよそ1か月。

名古屋港や東京の大井ふ頭などでも「ヒアリ」が相次いで見つかり、不安が広がっています。

ファイアー(火)アント(アリ)」と呼ばれるこの種類の毒アリ

人が刺されるとアレルギー反応を起こして死に至ることもあるこのアリに私は24年前、刺されました。( NHK長野局・小口佳伸記者 )

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< アリはフロリダにいた >

「チクッ」。最初はその程度の痛みでした。

しかし、次第に左足が腫れ上がり、ドーム型の大きな水ほうが出現。医師はそれを見て、私に「ファイアーアントだ」と言いました。

それは24年前の1993年。 高校1年の7月のことでした。

当時、長野県松本市の高校に通っていた私は、その年の9月から、アメリカのフロリダ州に2年間留学しようと考え、その前の7月に、1か月間、フロリダ州サドルブロックの留学先に体験入学をすることにしました。

夏の気温が30度を超え、湿度も90%を超える、うだるような暑さが続く場所でした。

フロリダでの生活を始めて2週間ほどが過ぎた晴れた日の夕方のこと。

留学先の敷地内で友人がテニスをしているのをテニスコート脇の草が生えている小道で見ていたときに異変は起きました。

突然、左足のすねに針で突かれたような痛みを感じたのです。すぐにパッと左足を見ると、小さなアリがいました。

米粒くらいの小さな赤いアリでした

自然が豊かなフロリダ州では、巨大なヤモリが壁をはっていたり、カナブンほどの大きさのハエが飛び回るなど、大きなサイズの生き物をよく見ていたため米粒ほどのアリには驚きはしませんでした。

ただ、見たことのない色のアリが自分の足にはっている気持ち悪さから、反射的にすぐに手で払いました。

刺されたこと自体も一瞬の出来事でしたので特に気になりませんでした。

すぐに手で払ったことが最善の対応だったのですが、その直後から苦痛が始まりました。

< 腫れあがる足・巨大な水ほう >

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刺された直後は何ともなかった左足のすねが、次第に熱を持って腫れ始めたのです。

翌朝になると、症状はさらに悪化していました。

左足は「重い」と感じるほど、足首からひざくらいまでの広範囲に腫れあがり、刺されたすねには、直径10センチほどのドーム型の水ほうができていました。

これはただ事じゃないと思い、現地のカウンセラーに言って、病院に連れて行ったもらったところ、医師は驚いた様子も見せず、「ファイアーアントによるものだ」だと言いました。

「ファイアーアント?」 何のことだかよくわかりませんでしたが、医師の話から毒を持つアリに刺されたんだということだけは理解できました。

< 病院での処置 >

病院では、ただちに直径10センチの水ほうをナイフのような器具で割り、中の膿を出す処置を施されました。

その後、別室に移され、女性の看護師から長さが30センチくらい、直径が太巻きくらいある太い注射を打たれました。

当時の私は、毒を持ったアリよりも、その注射器の太さの方が恐ろしく感じましたが、看護師が慣れた手つきで処置してくれたので、「ああ、フロリダではよくあることなんだ」と思い、言われるがまま病院で処置を受けました。

当時は、何の注射だったのかはわかりませんでしたが、今回、ファイアーアントの取材を進める中で環境省の担当者に聞いてみたところ、「その注射はアナフィラキシーなどのショック症状を起こさないようにするための注射だったのではないか」と言われ、いまさらながら怖くなりました。

病院で処置を受けたあとは、うみを出した後の患部を中心に、やけどをしたようなヒリヒリした痛みが数か月も続きました。

日本に帰ってきてからは、普通の生活を送ることができましたが、水ほうができた場所は円形の黒い痕が、その後、何年も残りました。

< 一般的な症状は >

環境省によりますと、ヒアリやアカカミアリに刺されたときの症状は人によって異なるということです。

毒の成分は、アルカロイド系の強い毒で、ケシなどが持つ毒と同じような成分です。

症状が軽い場合は患部が腫れて水ほうができる程度で、私の場合がまさにこの症状でした。

ただ、症状がより重くなると刺された直後に、ふらついたり、視野が狭くなったりするほか、じんましんなどが出ることもあるということです。

さらに重くなるとショック症状をおこして死に至ることもあり、アメリカでは死者も報告されています。

< 一般的な症状・毒アリの習性 >

環境省によりますと、このアリは、まず、かんで身体を固定させてから、腹や尻の毒針で刺すというということです。

私の場合は刺されたのを見てすぐに手で払ったので、何度も刺されることはなく、重い症状にならずに済みましたが、気付くのが遅れていたらと思うとぞっとします。

このアリは、公園の芝生や草原、それに砂地の公園で巣を作る性質を持っているほか、農地や公園など開放的な場所を好むといいます。

また巣は、土が盛り上がったようなあり塚を作る習性があるということです。

赤黒い色で、体長は2ミリから6ミリほど。性格は凶暴で、巣などに近づくと一気に多数のアリが襲ってくることもあるということです。

< 国内対策は >

強い毒を持つ南米原産の「ヒアリ」は、ことし5月、中国から神戸港に陸揚げされ、兵庫県尼崎市に運ばれたコンテナの中で見つかって以降、神戸港や名古屋港、それに大阪港で相次いで確認されました。

さらに今月6日には、東京の大井ふ頭に貨物船で運び込まれたコンテナから1匹が見つかりました。

大阪港と尼崎市では女王アリも確認され、環境省は見つかった場所で繁殖していた可能性もあると見て調査をすすめています

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 ヒアリの巣

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