2019年5月14日 (火)

“蚕(カイコ)” から 豚=1000頭分のワクチン 2019年05月13日

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※- “蚕(カイコ)” から 豚=1000頭分のワクチン 2019年05月13日

2019年05月13日・カイコ・ワクチン 2019年05月13日・カイコ・ワクチン-2

5月13日、NHK website –: 「世界でここにしかいない」という生き物が福岡県の九州大学にいます。

「種の保存」だけを目的に育てられ、何の役にも立たないと思われてきました。でも、実は人や動物の命を感染症から救うかもしれないということが分かってきたのです - (福岡放送局記者 金子泰明)

< その正体は“蚕(カイコ)” >

九州大学の一角にある施設に、世界でここにしかいない生き物がいます。

その生き物とは、“蚕(カイコ)”です。

カイコというと、養蚕に使われることで知られていますが、九州大学で育てられているカイコは特別です。

実はこのカイコ、感染症から命を守るワクチンの原料を生み出しているのです。

カイコに特定のウイルスを注入すると、体内で、ワクチンの原料になる希少なタンパク質が作られることが知られています。

九州大学のカイコが普通のカイコと違うのは、1度に多くのタンパク質が採取できる点です。

このため、ワクチンを効率的かつ大量に生産できるのではと期待されています。

< 研究とビジネスのはざまで… >

この特別なカイコを見つけ出したのが九州大学の日下部宣宏教授です。

実は九州大学には、世界的にも類を見ない450種類ものカイコがいて、「種の保存」だけを目的に、人知れずおよそ100年にわたって繁殖が続けられています。

しかし、種を保存するにもお金が必要です。

さらに研究費の確保にも迫られた日下部教授は、養蚕以外の目的でカイコを活用できないかと考えました。

そこで目を付けたのが、以前から知られていたカイコの特徴でした。

それはカイコからワクチンの原料になる希少なタンパク質が取り出せるというものでした。

日下部教授は450種類ものカイコの中から、最も効率的に大量の希少なタンパク質を採取できるカイコを探そうと決意します。

450種類すべてを丹念に調査した結果、7年かかってようやく、希少なタンパク質を多く作り出す4種類のカイコを見つけ出すことに成功。

いずれも病気に弱いなど、生糸の生産者などからは見向きもされてこなかった、いわば「役には立たない」種類のカイコでした。

しかし、日下部教授は、せっかく発見したのに、その成果を有効に活用することができずにいました。

希少なタンパク質を抽出できても、研究一筋だった教授は、ワクチンを製造する製薬会社にどう売り込めばいいかなどのノウハウがなかったのです。

< 大学発ベンチャーが大量生産へ >

そんな時、日下部教授の研究成果のことを耳にしたのが大和健太さん(51)です。

起業を志して企業を退職し、九州大学大学院で経営学を学ぶ中で、大学にはビジネスにつながる優れた研究が多く眠っていると感じていました。

そして、九州大学の特別なカイコの存在を知った大和さんは、ベンチャー企業「KAICO」を立ち上げたのです。

「この大学でしかできないことをやることに、大学発ベンチャーとしてやる意義があると感じました」

日下部教授は、大和社長からビジネスへの展開を持ちかけられ、その誘いに可能性を感じたといいます。

「研究しながら、同時に自分でビジネスを展開するのは難しい。大学での研究成果を商業化し、最終的にはその利益を大学の基礎研究に回せるような、循環的なシステムをつくることが、大学発ベンチャーの使命だと思っています」(日下部教授)

「KAICO」では、これまでにカイコ1頭から、なんと、豚=1000頭分に使えるワクチンの開発に成功しています。

今後はヒト用でも、マラリアなどの感染症から命を守るワクチンを開発できる可能性もあるとしています。

< 海外からも注目 >

カイコを活用したビジネスには、アメリカも注目しています。

ことし2月には、アメリカへの投資を働きかけている福岡にあるアメリカ領事館から、事業内容の説明を求められました。領事館の反応は上々でした。

< 在福岡アメリカ領事館 ジョイ・サクライ首席領事 >

「大学の研究成果を実用化して、商業化を目指すのは本当にすばらしいことだと思います。アメリカで事業を展開したいということであれば、私たちもサポートしていきたい」

< ワクチン 認可が課題 >

「KAICO」では、iPS細胞など、再生医療の研究で使う試薬の販売をすでに始めています。

今後は、人や動物を感染症から守るワクチンについて、国内外で製造や販売の認可を受けられるかが課題です。

大和社長は、市場が大きいアメリカでの許可が今後のビジネス拡大の鍵を握ると見ていて、そうしたノウハウや販路を持つアメリカの製薬メーカーとの連携を模索しているということです。

大学で連綿と続けられている基礎研究は、ビジネスに結び付けることができるか否かだけで、その重要性を評価できるものではありません。

ただ、ビジネスと結び付くことで、実社会で多くの命を救う道が開けることもあるのであれば、今後より一層、起業家と研究者との接点を増やすことに、産学が力を入れて取り組む意義は大きいと感じました

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2019年5月 2日 (木)

天皇陛下・即位後、初めての御言葉 全文 2019年05月01日

** 令和・Rei wa
※- 天皇陛下・即位後初めてのおことば -全文- 2019年05月01日

2019年05月01日-令和元年・天皇

「日本国憲法及び皇室典範特例法の定めるところにより、ここに皇位を継承しました。

この身に負った重責を思うと粛然たる思いがします。

顧みれば、上皇陛下には御即位より、三十年以上の長きにわたり、世界の平和と国民の幸せを願われ、いかなる時も国民と苦楽を共にされながら、その強い御心を御自身のお姿でお示しになりつつ、一つ一つのお務めに真摯に取り組んでこられました。上皇陛下がお示しになった象徴としてのお姿に心からの敬意と感謝を申し上げます。

ここに、皇位を継承するに当たり、上皇陛下のこれまでの歩みに深く思いを致し、また、歴代の天皇のなさりようを心にとどめ、自己の研鑽に励むとともに、常に国民を思い、国民に寄り添いながら、憲法にのっとり、日本国及び日本国民統合の象徴としての責務を果たすことを誓い、国民の幸せと国の一層の発展、そして世界の平和を切に希望します」

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2019年4月 1日 (月)

新しい元号『令和』  2019年04月01日

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※- 新しい元号『令和』  2019年04月01日

20190401

「令和」の典拠、いわゆる出典について「『令和』は『万葉集』の梅花の歌、三十二首の序文にある『初春の令月(れいげつ)にして、気淑く(きよ)風和らぎ(やわらぎ)、梅は鏡前(きょうぜん)の粉(こ)を披き(ひらき)、蘭(らん)は珮後(はいご)の香(こう)を薫(かお)らす』から引用したものだ」と述べました

 

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2019年3月 6日 (水)

iPS細胞から角膜移植 2019年03月05日

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※- iPS細胞から角膜移植 2019年03月05日

条件付きで了承、国の部会

3月05日、NHK website -: iPS細胞から作った目の角膜の組織を患者に移植して、視力を回復させる大阪大学などの臨床研究が国の部会で条件付きで了承されました。

iPS細胞を使った角膜の再生医療は世界で初めてで、角膜移植を待つ患者の新たな選択肢になるか注目されます。

厚生労働省の部会で了承されたのは、大阪大学西田幸二教授らのグループが計画している臨床研究で、角膜が濁って視力が大きく低下し、失明することもある「角膜上皮幹細胞疲弊症」の患者4人にiPS細胞から作ったシート状の角膜の組織を移植し、1年間、安全性と有効性を確認します。

国の部会は5日、計画について審議し、患者4人のうち2人が終わった段階で国の部会に報告することなどを条件に了承しました。

iPS細胞を応用した角膜の再生医療は世界で初めてで、臨床応用に向けた国の手続きが終わったのは目の網膜の難病やパーキンソン病、それに重い心臓病などに続いて6件目です。

計画では元になるiPS細胞は京都大学で保管されているものを使い、数百万個の細胞で角膜の組織を作る計画で、拒絶反応を抑える免疫抑制剤については2例目までは使用して、その後は状況をみて、使用するか検討することにしているということです。

グループは今後、対象となる患者を選定し、早ければことし6月から7月ごろには1例目の移植を行いたいとしています。

厚生労働省によりますと、角膜の移植はアイバンクに事前に登録した人などが亡くなったときに角膜を提供してもらい行っていますが、提供者が減っていて、去年3月の時点で角膜の移植を待つ人の数は全国で1600人余りいるということです。

グループでは、安全性と有効性が確認できれば対象となる病気を広げていきたいとしています。

西田教授は「ここからがスタートで、安全に迅速に臨床研究を行い、早く標準的な治療になるよう実施していきたい。角膜移植では角膜を提供してくれるドナーが不足しており、補うような役割を果たせればと思っている」と話していました。

臨床研究計画と角膜移植の現状

今回の臨床研究の対象となるのは「角膜上皮幹細胞疲弊症」と呼ばれる病気で、角膜の最も外側にある「角膜上皮」と呼ばれる組織が病気やけがなどで傷ついて白く濁り、視力が低下するほか、悪化すると失明することもあります。

国内の患者数は500人ほどと推定されていて、現在は主に亡くなった人から提供された角膜を移植することによって治療が行われています。

今回の臨床研究の計画ではiPS細胞を使ってシート状の「角膜上皮」を作り、4人の患者に移植する計画です。

「日本アイバンク協会」などによりますと、角膜を提供するために事前に登録している人の数は平成4年に7万人余りいましたが、去年3月の時点では、およそ1万人に減少しています。

角膜を提供した人は年間およそ850人になのに対して、さまざまな角膜の病気で移植を待つ人は1600人以上いて、すぐには移植を受けられないことが課題になっているということです

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2019年1月29日 (火)

インフル新薬「ゾフルーザ」に『耐性持つウイルス』 2019年01月29日

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※- インフル新薬「ゾフルーザ」『耐性持つウイルス』 2019年01月29日

2019年01月29日・インフル薬耐性菌

1月29日、NHK website -: 去年から販売がはじまった「新しいインフルエンザの治療薬『ゾフルーザ』 」 について、この薬が効きにくく変化した耐性ウイルスが検出されたことが国立感染症研究所の調査で明らかになりました。

専門家は耐性ウイルスには不明な点があることから十分に検討して使用すべきだと話しています。

治療薬「ゾフルーザ」 児童2人から耐性ウイルス検出

インフルエンザ治療薬の「ゾフルーザ」という名前で販売されている、「バロキサビルマルボキシル」は、去年3月に販売が始まったばかりで、これまでよりも少ない1回の服用で効果が期待できるとされています。

国立感染症研究所が定期的に行っているインフルエンザの調査で、先月、この薬を使った小学生2人から薬が効きにくく変化した耐性ウイルスが検出されたということです。

耐性ウイルスはこの薬の効果が大幅に低下していましたが、ほかの4つのインフルエンザ治療薬は効果があったということです。

この耐性ウイルスに病原性があるかなど詳しい性質はわかっていないということです。

「ゾフルーザ」を製造する塩野義製薬が国の認可を受けるために行った臨床試験では、成人では9%余り、12歳未満の子どもでは23%余りで耐性ウイルスを検出したということです。

また、耐性ウイルスが検出された患者は、発熱などの症状が出る期間が一般の患者よりも成人では13時間余り長くなったとしています。

製造する会社「現在解析行っている」

塩野義製薬は「薬を使うことでウイルスが耐性を持つことは認識しており、このウイルスが病原性があるのかどうかなど現在解析を行っている。今後、詳細がわかり次第、速やかに情報を公表していきたい」とコメントしています。

医師「非常に大きなメリット 十分検討して使用を」

日本感染症学会のインフルエンザ委員会の委員を務めるけいゆう病院の菅谷憲夫医師は「この薬は1回の服用で効果が出るなど、非常に大きなメリットがある。一方で、耐性ウイルスが出やすく、変化したウイルスにどのような病原性があるかなど性質には不明な点があることから十分に検討して使用すべきだ」と話しています。

日本では5種類の薬

日本で認可されているインフルエンザ治療薬は「ゾフルーザ」のほか、タミフルなど従来から使われている4種類の薬の合わせて5種類あります。

タミフルなど従来のインフルエンザの治療薬は、細胞の中で増えたウイルスが、細胞の外に出ることを妨げることで効果を発揮します。

一方、ゾフルーザはウイルスが細胞の中で増えることを妨げる薬です。

タミフルは1日2回、5日間服用するほか、薬を吸入して使うリレンザも1日2回、5日間使用するとされています。

ゾフルーザはウイルスの増殖を抑えるため1回の服用ですみ、医療現場ではその使いやすさが評価されています。

しかし、『ゾフルーザ を製造する塩野義製薬が国の認可を受けるために行った臨床試験では、成人の=9.7%、12歳未満の=23.4%に耐性を持つウイルスが検出されたという結果が報告されています。

また、耐性ウイルスが検出された患者は、発熱などの症状が出る期間が一般の患者よりも成人では13時間余り長くなったとしています。

国立感染症研究所の調査では、タミフルは耐性ウイルスが検出される割合が=1% から 2% ほど。。 リレンザ』 はこれまで耐性ウイルスが検出された報告はないとされていて、ゾフルーザは耐性ウイルスが出現しやすい傾向があると指摘されていました。

今回、検出された耐性ウイルスに対して、ゾフルーザの効果は大幅に低下していましたが、ほかの4つの薬は効果があったということです。

耐性ウイルスにはどのような病原性があるかなど、まだ不明な点が多く、国立感染症研究所や製薬会社などがウイルスの分析を進めていて、ゾフルーザについて専門家は、十分に検討して使用すべきだと話しています

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«新たな『がん患者』過去最多100万人近く 2019年01月17日