2017年7月13日 (木)

『 ヒアリ 』に刺された経験者! 2017年07月12日

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※- 『 ヒアリ 』に刺された経験者! 2017年07月12日

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強い毒を持つ南米原産の「ヒアリ」が、神戸港で国内で初めて確認されてからおよそ1か月。

名古屋港や東京の大井ふ頭などでも「ヒアリ」が相次いで見つかり、不安が広がっています。

ファイアー(火)アント(アリ)」と呼ばれるこの種類の毒アリ

人が刺されるとアレルギー反応を起こして死に至ることもあるこのアリに私は24年前、刺されました。( NHK長野局・小口佳伸記者 )

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< アリはフロリダにいた >

「チクッ」。最初はその程度の痛みでした。

しかし、次第に左足が腫れ上がり、ドーム型の大きな水ほうが出現。医師はそれを見て、私に「ファイアーアントだ」と言いました。

それは24年前の1993年。 高校1年の7月のことでした。

当時、長野県松本市の高校に通っていた私は、その年の9月から、アメリカのフロリダ州に2年間留学しようと考え、その前の7月に、1か月間、フロリダ州サドルブロックの留学先に体験入学をすることにしました。

夏の気温が30度を超え、湿度も90%を超える、うだるような暑さが続く場所でした。

フロリダでの生活を始めて2週間ほどが過ぎた晴れた日の夕方のこと。

留学先の敷地内で友人がテニスをしているのをテニスコート脇の草が生えている小道で見ていたときに異変は起きました。

突然、左足のすねに針で突かれたような痛みを感じたのです。すぐにパッと左足を見ると、小さなアリがいました。

米粒くらいの小さな赤いアリでした

自然が豊かなフロリダ州では、巨大なヤモリが壁をはっていたり、カナブンほどの大きさのハエが飛び回るなど、大きなサイズの生き物をよく見ていたため米粒ほどのアリには驚きはしませんでした。

ただ、見たことのない色のアリが自分の足にはっている気持ち悪さから、反射的にすぐに手で払いました。

刺されたこと自体も一瞬の出来事でしたので特に気になりませんでした。

すぐに手で払ったことが最善の対応だったのですが、その直後から苦痛が始まりました。

< 腫れあがる足・巨大な水ほう >

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刺された直後は何ともなかった左足のすねが、次第に熱を持って腫れ始めたのです。

翌朝になると、症状はさらに悪化していました。

左足は「重い」と感じるほど、足首からひざくらいまでの広範囲に腫れあがり、刺されたすねには、直径10センチほどのドーム型の水ほうができていました。

これはただ事じゃないと思い、現地のカウンセラーに言って、病院に連れて行ったもらったところ、医師は驚いた様子も見せず、「ファイアーアントによるものだ」だと言いました。

「ファイアーアント?」 何のことだかよくわかりませんでしたが、医師の話から毒を持つアリに刺されたんだということだけは理解できました。

< 病院での処置 >

病院では、ただちに直径10センチの水ほうをナイフのような器具で割り、中の膿を出す処置を施されました。

その後、別室に移され、女性の看護師から長さが30センチくらい、直径が太巻きくらいある太い注射を打たれました。

当時の私は、毒を持ったアリよりも、その注射器の太さの方が恐ろしく感じましたが、看護師が慣れた手つきで処置してくれたので、「ああ、フロリダではよくあることなんだ」と思い、言われるがまま病院で処置を受けました。

当時は、何の注射だったのかはわかりませんでしたが、今回、ファイアーアントの取材を進める中で環境省の担当者に聞いてみたところ、「その注射はアナフィラキシーなどのショック症状を起こさないようにするための注射だったのではないか」と言われ、いまさらながら怖くなりました。

病院で処置を受けたあとは、うみを出した後の患部を中心に、やけどをしたようなヒリヒリした痛みが数か月も続きました。

日本に帰ってきてからは、普通の生活を送ることができましたが、水ほうができた場所は円形の黒い痕が、その後、何年も残りました。

< 一般的な症状は >

環境省によりますと、ヒアリやアカカミアリに刺されたときの症状は人によって異なるということです。

毒の成分は、アルカロイド系の強い毒で、ケシなどが持つ毒と同じような成分です。

症状が軽い場合は患部が腫れて水ほうができる程度で、私の場合がまさにこの症状でした。

ただ、症状がより重くなると刺された直後に、ふらついたり、視野が狭くなったりするほか、じんましんなどが出ることもあるということです。

さらに重くなるとショック症状をおこして死に至ることもあり、アメリカでは死者も報告されています。

< 一般的な症状・毒アリの習性 >

環境省によりますと、このアリは、まず、かんで身体を固定させてから、腹や尻の毒針で刺すというということです。

私の場合は刺されたのを見てすぐに手で払ったので、何度も刺されることはなく、重い症状にならずに済みましたが、気付くのが遅れていたらと思うとぞっとします。

このアリは、公園の芝生や草原、それに砂地の公園で巣を作る性質を持っているほか、農地や公園など開放的な場所を好むといいます。

また巣は、土が盛り上がったようなあり塚を作る習性があるということです。

赤黒い色で、体長は2ミリから6ミリほど。性格は凶暴で、巣などに近づくと一気に多数のアリが襲ってくることもあるということです。

< 国内対策は >

強い毒を持つ南米原産の「ヒアリ」は、ことし5月、中国から神戸港に陸揚げされ、兵庫県尼崎市に運ばれたコンテナの中で見つかって以降、神戸港や名古屋港、それに大阪港で相次いで確認されました。

さらに今月6日には、東京の大井ふ頭に貨物船で運び込まれたコンテナから1匹が見つかりました。

大阪港と尼崎市では女王アリも確認され、環境省は見つかった場所で繁殖していた可能性もあると見て調査をすすめています

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 ヒアリの巣

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2017年6月14日 (水)

風邪(かぜ)の治療が世界を救う 2017年06月14日

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※- 風邪(かぜ)の治療が世界を救う 2017年06月14日

6月14日、NHK website -:知ってますか?恐ろしい推計があるんです。

対策をとらないとおよそ30年後、”1000万人が死亡”。

その対策が求められているのは薬が効かない「耐性菌」。抗生物質など抗菌薬を繰り返し使う中で、細菌自体が変化し出現することがあるんです。

世界を救うために、いま、”かぜ”の治療から変わろうとしています。(名古屋局・松岡康子記者)

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『わずか10分』 グラム染色って?

奈良県橿原市にある「まえだ耳鼻咽喉科クリニック」は、かぜや中耳炎などの患者が訪れる、一見普通のクリニックです。

14年前、院長の前田稔彦さんが開業しました。

ここでは抗菌薬を極力処方しないよう、診療に「グラム染色」と呼ばれる検査を取り入れています。

患者の鼻水やたんを、特殊な染料など4種類の液体を使って染めたあと、顕微鏡でのぞきます。

10分ほどで、細菌が原因かを推定することができ、検査結果をもとに、抗菌薬を処方するかどうか、どの抗菌薬を処方するかを判断します。

出発点 自身の治療への疑問

グラム染色を導入したのは、開業してまもない13年前。抗菌薬が効きにくい耐性菌の問題を知ったからでした。

病状が悪化した時の責任や、患者が来なくなってしまうおそれなどから、患者や保護者に求められればもちろんのこと、かぜや中耳炎の患者のほとんどに、抗菌薬を処方していたみずからの診療に疑問を持ったからでした。

前田医師は「中耳炎の患者さんで、一見治った感じになっても、すぐに再発したり、抗生物質を次々に変えても、全く効かなかったりという事例が散見されました。

中耳炎なら命に関わりませんが、例えば肺炎だと命に直結する。

抗生物質は本当に必要な患者にだけと思うようになった」と当時を振り返ります。

実は日本では、抗菌薬の大部分が入院患者にではなく、かぜなどで訪れる外来患者に処方されているんです。

ウイルスか?  細菌か?  それが大事

検査の画像は、患者にも見せています。取材に訪れた日、のどの痛みと微熱、黄色い鼻水が出るという、40代の男性が診察を受けに訪れました。

検査したところ、画像には白血球は見られるものの、問題となる菌は見つかりませんでした。

前田医師は、細菌ではなくウイルス性のかぜと判断し、男性に「抗生物質は必要ありません。炎症を抑える薬で様子を見ていきましょう」と説明しました。

実は、かぜは、細菌よりもウイルスが原因であることが多く、しかも抗菌薬は、もともとウイルスには効かないのです。

男性は「細菌が原因でないことがわかって良かったです。むだに飲む薬がなくなっていいと思う」と話していました。

細菌がいたって元気なら処方なし

細菌が原因だと推定されても、患者が元気であれば、抗菌薬を処方せず様子を見ます。

この日、鼻水が長引き、少し咳が出る8か月の赤ちゃんが来ていました。検査をすると、「インフルエンザ菌」と呼ばれる細菌が原因の可能性が疑われました。

「インフルエンザ菌」は、まれに乳幼児に敗血症や髄膜炎を起こすこともある細菌です。

前田医師は、母子手帳でインフルエンザ菌による髄膜炎を予防するワクチンを打っていることも確認したうえで、次のように説明しました。

「菌がいましたけど、前回よりましな気がするし、そんなに悪くなっていないので抗生物質を出さずに、鼻水を吸っていきます。熱が出てきたとか、中耳炎になったとか、悪化した場合は、抗生物質の出番になってくるかと思います」

細菌がいたって元気なら処方なし

どうしても必要な時は…

さらに、抗菌薬が必要な場合でも、耐性菌をできるだけ生まないよう薬を選んでいます。

同じ日、13歳の男の子が、とてもしんどそうな様子で受診していました。

39度を超える熱があり、鼻水や咳、のどの痛みを訴えていました。検査の結果見えたのは、「肺炎球菌」。

前田医師は、肺炎を疑い、男の子は呼吸器に持病もあることから、肺炎球菌を“ターゲットにしぼった抗菌薬”を処方することにしました。

抗菌薬を途中で飲むのを止めたりすると、生き残った菌が耐性菌になるおそれがあるため、前田医師は「ペニシリン系の抗生物質を出しますので、量が多いけど頑張ってしっかり飲んで。帰ったらきょうの分、すぐ飲んで下さい」と、忘れずに飲むように指導しました。

抗菌薬6分の1に

抗菌薬の処方を慎重に行ってきた前田医師。抗菌薬の使用量は、12年間で6分の1に減り、治療期間も短縮したと言います。

前田医師は「こういう小さなクリニックですが、特にかぜに関しては、最前線の病院です。一番診る数も多いですし、少しでも耐性菌の脅威を減らすために、極力、抗生物質を出すのを控えて、診療していくことが大事だと思っています」と話しています。

厚労省”かぜの多くは抗菌薬不要”

厚生労働省が今月公表した手引きには、乳幼児以外、小学生以上の子どもと成人の、かぜと下痢への抗菌薬の対応について書かれています。

その中には、かぜには多くの場合、抗菌薬は不要であることが明記されています。

また、抗菌薬が必要なのは、どのような状態の時なのか、そして必要な場合も、耐性菌をできるだけ作らないために、どの抗菌薬を使うべきかが、細かく記されています。

前田医師が実践してきた内容が盛り込まれているのです。

手引きは、外来診療を行う医師向けに書かれていますが、細菌とウイルスの違いや、なぜ不要な場合には抗菌薬を飲まない方がいいかなどについて、患者の私たちにも分かりやすく説明されています。

対策とらねば1000万人死亡

イギリスの研究機関は、耐性菌に対して、何も対策がとられなければ、2050年には、世界で年間1000万人が耐性菌によって死亡すると推計しています。

その数は、がんで死亡する患者より多いというのです。耐性菌で死亡するというのは、どういうことなのか?。

なかなかイメージできないかもしれませんが、例えば、何かの手術を受けたり、がんなどの治療で免疫力が低下したりした際に、耐性菌による肺炎などを起こすと、使える薬がほとんどないために、命に関わることになります。

耐性菌によって、これまで治せたはずの病気が治せなくなるおそれがあるのです。

私たちが気をつけること

いざという時に使える抗菌薬がないということにならないためにも、私たち自身も気をつけるべきことがあります。

それは、医師に自分から「抗菌薬をください」と求めないことです。

患者から求められると、必要がないと思っても処方してしまうという医師もいるからです。

また、家に残してあった抗菌薬を、自分の判断で飲んだり、他の人にあげたりしてはいけません。

抗菌薬は、医師の指示に従って、必要な時だけ使う。

安易に頼らないということを、私たちも心がけるべきだと思います。

世界を救うためにも

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2017年6月 3日 (土)

『更年期障害』 複雑な症状に惑わされるな 2017年06月03日

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※- 『更年期障害』 複雑な症状に惑わされるな 2017年06月03日

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6月03日、NHK website ‐: いきなりですが問題です。病気に詳しい看護師。

その看護師が自分に症状が出ながら2年半気づかず、看護師を診察した5人の医師もわからなかった病気はなんでしょうか。

正解は…更年期障害

結構こわい更年期障害の真実です -(NHK報道局・中川早織)

”『めまいにおう吐』 →異常なし”

看護師をしながら4人の子どもを育ててきた森永ゆみさん。

体に異変を感じたのは5年前、48歳の時です。

突然のめまい、そしておう吐。看護師の経験から脳卒中を疑います。

一刻を争うと思い家族に付き添われてふらふらで救急外来に。

精密検査を受けました。 その結果は… “異常なし”。

異常なし、異常なし、異常なし…

「めまい」の症状から耳鼻科の受診を促されて足を運びますが結果は “異常なし”。

そのあともさまざま症状が出てきます。

食欲不振となり内科へ  “異常なし“。

股関節が痛くなり、当然のように整形外科へ “異常なし”。

両手の痛みで、リウマチ内科へ  “異常なし”。

5つの診療科を受診しても医師の診断は、“異常なし”なのです。

”仕事・子育・親の世話”

「調子が悪いのに、こんなに症状があるのになんで異常がないのだろう。どうしたらいいかわからなかった」

当時の困惑した気持ちを話す森永さん。

調子が悪いのに加えて、働き盛りで重要な仕事もたくさんありました。

また4人の子どもを育てていかなければいけない。

さらに離れて暮らす親の看病。こうした状況も体や心に影響していきました。

その様子に最も戸惑っていたのは森永さんのすぐそばの人でした。

取っ組み合う母と子

夫の健司さんです。転勤などもあり、頼れる親族がいない時でも、夫婦で協力して子どもを育ててきました。

当時のゆみさんは「ぼくが仕事から帰宅すると妻が疲れてソファで寝ていたり、それもべたーと倒れるようだった」そうです。

そして「急に怒り出すんです。そのうえ娘と取っ組み合い、殴り合いのケンカですよ。こう(手を大きく横に振る)手が出るんです」。

それまでは考えられない光景が目の前で繰り広げられます。

ゆみさんの具合が悪いことから健司さんも仕事を休むことが出てきます。

インタビューの途中、健司さんは口を押さえ、しゃべれなくなりました。

質問をしても手でさえぎりました。「すいません・・」とだけ言いながら泣いていました。 口をぎゅっと結んで。

「出口の見えないトンネルに家族で入ったようでした。限界を感じながら日々を過ごすのが精いっぱいでした」。

女性ホルモンが…ない

森永さんの不調の原因がわかったのは、偶然でした。

たまたま、健康診断を受けた婦人科。血液検査をしたところ、70以上あると安定すると言われる女性ホルモンの値。

それがほぼないという結果で診断は“更年期障害”。

辞書によると「《更年期障害》卵巣機能の低下のためホルモンのバランスが崩れて現れる種々の症状」です。

閉経前後に女性ホルモンが急激に減るのが主な原因。

森永さんは「婦人科系の病気とは無縁だったので、更年期障害は大丈夫だという思い込みがありました。

不調の原因が全部女性ホルモンだなんてという感じです」と当時を振り返っていました。

たった1枚の貼り薬で

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森永さんが受けた治療は女性ホルモンを補充するもので、1日おきに、1枚の貼り薬をお腹に貼る、それだけで症状がうそのように改善していきました。

「水やりを忘れた花が、水をもらってぐっと起き上がってくるようでした。更年期を理解していればつらい日々を送らずに済んだのかもしれません」、悔やむ気持ちをそう語っていました。

状多すぎ!

更年期障害が、それだとわかりにくいのは、その症状の多さにあり、それだけで50種類近く。

よく知られているイライラやほてりだけでなく、関節痛や腰痛、口の渇きや耳鳴りもあるのです。

私、知りませんでした。女性ホルモンは全身に関わるため、症状も多岐にわたるそうです。

現代女性を襲う四重苦

今の女性の更年期障害、それを四重苦と表現した人もいます。

NPO法人「女性の健康とメノポーズ協会」の三羽良枝理事長です(メノポーズは更年期のこと)。

ここで週に2回行われる電話相談には年に2000件を超える相談が寄せられます。

“症状がひどく、育児と両立ができず退職した”“義理の父親の介護も重なり大変つらい”三羽さんは「働く女性が増え、出産が遅くなっています。

今の女性は更年期の時期に『子育て』、『親の介護』、『仕事』、『更年期障害』のつらさが重なり、四重苦です」と言っていました。

正しく知って“更年期”

森永さんのような女性を減らしたいと活動を始めた女性たちのグループもあります。

年期障害について学び、「メノポーズカウンセラー」という民間資格を取った人たちで、更年期の症状や治療方法を知らせるフリーペーパーの発行を始めています。

小さめの手に取りやすいデザインにして、医療機関、美容サロンなどに置いています。

フリーペーパーの編集長でメノポーズカウンセラーの越川典子さんの「更年期を過ぎても、何十年という人生が待っている。いかに早く対応するかで人生が大きく変わってきます」という言葉が印象的でした。

取材を終えて

取材チームで、こんな会話がありました。

「更年期っていうと、なんかもう“枯れた”って思われてしまう。おかしいよね」そう、そのとおり。おかしいです。

更年期の“更”の字は、“あらためる”という意味があります。

人生の折り返し地点で、これからという時期です。

不調があれば婦人科などを受診して相談してみてください。

折り返し地点をうまく通り過ごせるかもしれません。

そして時には不調に耐えられない時もあるかもしれません。でも、メノポーズカウンセラーの人が言ってました。

「私、子どもたちに“もしイライラしてたらごめんね。それ私のせいというよりホルモンのせいだから”と伝えておいたんです。家族で共有していくということ、すごく大事と思います」

「更年期=人生の折り返しの不調を乗り越えて次に向かう時期」、私の辞書にはそう書いておこうと思います

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2017年5月15日 (月)

有毒な『イヌサフラン』誤って食べ女性死亡・北海道 2017年05月15日

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※- 有毒な『イヌサフラン』誤って食べ女性死亡・北海道 2017年05月15日

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5月15日、NHK website -:
北海道の富良野地方に住む男女3人が、山菜の『ギョウジャニンニク』と間違えて有毒な『イヌサフラン』を食べ、80代の女性が死亡したことがわかりました。

北海道は、食用の植物と判断できない場合は絶対に食べないよう注意を呼びかけています。

富良野保健所によりますと、今月11日、富良野地方に住む80代と70代の家族3人が知人の家の敷地で採った植物をギョウジャニンニクと思い、自宅で調理して食べたところ、下痢やおう吐などの症状を訴えました。

80代の女性が死亡し、2人が今も入院しているということです。

知人の家の敷地には、ユリ科の植物で有毒なイヌサフランが生えていて、保健所は症状などから食中毒と断定しました。

イヌサフランは、広がるような葉がギョウジャニンニクとよく似ていて、誤って食べると、おう吐や呼吸困難を引き起こし、死亡することもあるということです。

北海道は、食用の植物と判断できない場合は絶対に食べないよう注意を呼びかけています

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2017年4月11日 (火)

幼い命を脅かす『百日せき』 2017年04月11日

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※- 幼い命を脅かす『百日せき』 2017年04月11日

4月10日・NHK website -: “100日もせきが続く?”

そんな特徴的な症状からその名前がついたとされる感染症、「百日せき」。

大人は軽いせき症状だけで気付かないこともありますが、十分な免疫のない1歳未満の赤ちゃんがかかると自力で呼吸ができなくなるなど、死に至ることもあります。

ただ、日本では戦後まもなく始まったワクチンの定期接種によって患者数は大きく減少し、これまで十分な対策が取られてきたと考えられてきました。

ところが専門家の最新の調査によって、年間で推計500人以上の乳幼児が、自力で呼吸ができず人工呼吸器が必要になるなど、重症となって入院している実態が初めて明らかになりました。

ワクチンで予防できるはずの病気に今、何が起きているのでしょうか。

≪ 生後、1ケ月で百日せきに ≫

「かぜ程度にしか思っていなかったのに。なんで生まれたばかりのわが子が…」 そう話すのは、宮崎市に住む原綾子さんです。

去年4月、当時、生後1か月だったまな娘の環寧ちゃんが百日せきにかかりました。

当初は鼻水やせきが中心。医師からも「かぜ」だと診断されていましたが、数日の間に、呼吸しているのかわからなくなるほど、急激に症状が悪化。

あわてて病院に向かったころ、環寧ちゃんはすでに心肺停止の状態に陥っていました。

病院で告げられた病名は「百日せき」。

重い肺炎のほか、脳の表面の血管から出血も確認され、診察を担当した医師によると「当時は命の危険にさらされていた状態だった」ということです。

懸命な治療で退院し、現在、後遺症は見られませんが、脳への酸素の供給が一時的に止まっていたこともあり、発達に影響が出ていないか、今も医師の定期的な診察が欠かせません。

当時の原さんの日記には、「気付いてあげられなくてごめんね」と、娘に謝る日々がつづられていました。 原さんは「なぜ、百日せきで生まれたばかりのわが子が心肺停止になってしまうのか、わかりませんでした。病気について知らなかった自分を責め、後悔しました」と当時を振り返ります。

≪定期接種で“対策済み”のはずが… ≫

環寧ちゃんを苦しめた百日せき。細菌性の感染症で、主に飛沫などを通じて感染し、鼻水やせきなど、かぜのような症状が2週間ほど続きます。

その後、コンコンという乾いたせきが連続し、息を吸うたびに笛のような音が出るのが特徴で、回復には数週間かかります。

戦後まもない1940年代後半には年間の患者数が10万人を超え、乳幼児を中心に発症者の10%が死亡していましたが、1950年にはワクチンの定期接種が始まり、患者数は大きく減少しました。

全国の推計の患者数はここ10年ほどでは1万人ほどの年もあり、ワクチン対策は十分整っていたと考えられてきました。

≪ 年間推計500人以上が命の危険に ≫

ところが、日本医療研究開発機構の研究班が、10の県の病院を対象に、実態調査したところ、去年1年間だけで、全国で推計500人以上の乳幼児が百日せきが重症化して入院が必要となっていたことが明らかになったのです。

このうち80人ほどが、人工呼吸器による治療を受けるなど、多くの乳幼児が命の危険にさらされていました。

調査にあたった福岡看護大学の岡田賢司教授は「本来、ワクチンで防ぐことができる病気なのに年間で推計500人以上が命の危険にさらされているという実態は重く受け止める必要がある。ワクチン対策を見直す時代にきている」と危機感を強めています。

≪ 背景にあるワクチンの“限界” ≫

岡田教授が指摘するワクチン対策の見直し、いったいどういうことなのでしょうか。

日本では、現在、百日せきのワクチンは定期接種となっていて、まず生後3か月以降1歳までに3回接種します。

続いて、3回目を接種してから6か月以上の期間をあけてさらに1回追加接種をすることになっています。

ところが、このワクチンによる免疫の持続期間は一般的に4年から12年とされています。

つまり最短4年なわけで、早ければ小学校に入学するまでにワクチンの効果が低下してしまうこともあるのです。

このため定期接種を終えたはずの家族が学校や職場などで感染し、知らず知らずの間に自宅にいる、十分な免疫を持たない赤ちゃんにうつしてしまうケースが多いと考えられているのです。

海外の研究では百日せきにかかった乳児の75%が、母親を始めとした家族など、周囲の青年や成人層が感染源となっていたとする報告もあります。

≪ 諸外国から遅れる日本・求められる対策は ≫

身近にいる家族が赤ちゃんへの感染源になってしまう百日せき。

欧米などではすでに対策が取られていて、例えばアメリカでは4歳以降に1回、11歳から12歳の間にも追加接種を行っています。

さらに周囲の家族や妊婦、乳児の世話をする機会のある成人などにも接種を推奨するなど、赤ちゃんを感染から守ることを重視した対策が行われています。

一方、日本では百日せきによる重症化の実態がわかりはじめてきたところで、国の審議会でも定期接種の見直しについて議論が行われていますが、まだ結論は見えておらず、専門家は対策の遅れを指摘しています。

≪ ワクチンで防げる病気=「VPD」≫

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百日せきのように本来、ワクチンで防ぐことのできる病気は「VPD」と呼ばれています。

「Vaccine(ワクチンで)ー  preventable(防げる)  diseases(病気)」 の頭文字で、例えば、現在、副作用の問題で日本では定期接種から外れている「おたふくかぜ」なども「VPD」の1つです。

WHO=世界保健機関によりますと2008年の1年間では世界の5歳未満の子ども150万人がVPDで亡くなったと推計されているということで、百日せきはこのうちの13%を占めています。

≪ 私たちに注意できることは? ≫

乳幼児の命を脅かす百日せきですが、ワクチンの定期接種などの制度改正は、今日、あすに変わるわけではありません。

しかし、今からすぐに私たちにできることがあります。

百日せきは過去のデータでは春頃から患者が増え始めるシーズンがあります。

これは新学期や新生活で不特定多数の人と接触する機会が多いことが原因の1つと考えられているからです。

このため、1度ワクチンを打った人は軽いせき症状で病院に行くということは少ないかもしれませんが、特に自宅に赤ちゃんがいる家庭では軽いせき症状でも百日せきを疑って病院で診察を受けることが大切です

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